私は私個人の個性なんかより、よほど大切にお客様にお料理の中で届けたいものがあります。私の住む日本には、それが「山ほど」あります。日本の自然環境に育まれて育った、“素材達の言葉”です。それを姿形を変え、素材が発する声の源を自分のメッセージに作り変えてまで、僕個人のものにする…そんなもったいない事を私はやらないのです。なぜなら、私自身、自分の技術や自分の個性より、よほど、日本の自然環境が育んだ素材の力を信用しています。素材達の前では自分は“黒子”(この言葉良い訳が無い)ですもの…。
出典:シェフ山本
https://www.nihonryori-ryugin.com/ja/healingcuisine/